カシミヤ製品は以前から製品の混率(素材の組成)の偽装が度々問題にされてきました。

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世間で言う『偽装』というのは、カシミヤ山羊の毛が高価なため、コストを下げるために意図的に他の動物の毛を代わりに使うことを言います。

その際に使われるのがウール(羊毛)、綿羊絨(羊の一種)、ヤク(ウシ科の動物)などの動物で、一般的には消費者には手触りだけで 《カシミヤ100%なのか》、或いは 《ウールが混入してるのか》 などの判別は不可能です。

この背景には
●カシミヤの原毛価格の高騰
●日本のメーカーやアパレルから中国の現地工場に対して、カシミヤの市場価格を下回る価格要求……

などがあげられ、中国の現地工場が価格要求に応えるため、製造の過程で上記のような素材をカシミヤ原毛の代わりに混入していると言われています。

アルファーではこの問題の対策として、本当に適正な分量でカシミヤの原毛が使用されているかどうか、全ての製品をロットごとに編地の段階から検査を行っています。

検査を依頼しているのは「ケケン試験認証センター」さんです。
http://www.jwif.org/cashmere/cashmere.html

こちらで製品のタグの組成表示と実際の組成(混率)が相違ないかを検査しています。

しかしながら、このような検査は出来上がった製品を調べるいわゆる事後の確認でしかありません。
我々アルファーでは事前にこのような問題を防ぐためには製品コストで工場を頻繁に変えるのではなく、今までに実績のある信頼のおける工場と密に長く付き合っていくことこそが一番重要と考えています。

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