アルファーのビジョン
いろいろなものが人工的になる中で、天然素材にこだわる。
世の中のあらゆるものが工業化されて便利になった時代に長い間変わらないものがあってもいい。
カシミヤ山羊のあの繊細で柔らかな産毛は彼らが生息する土地のとても厳しい気候条件に順応する上で創られた、いわゆる「天の恵み」です。自然の摂理が育んだ「天の恵み」を大切に守りながら、その温かみを感じていただけたらと思います。
1シーズンのために1年をかける
我々はアパレルメーカーです。日本には四季があり、その中には暑い夏もあります。
しかし我々がモノ作りの比重を圧倒的にカシミヤニットにおくのは、もちろんそれは創業来のアイデンティティーだからではあるのですが、カシミヤニットを作るということは原毛の選定、管理、染色、紡績、デザイン・企画の構想から、それらをカタチあるものにするまでにはとても多くの時間を要します。
「1シーズンのために1年をかける」 大変不合理なように聞こえますが妥協せず愚直にこの仕事に取り組むとこのようなスタイルになってしまうのです。
今だからこそ信頼されるということに立ち返るべきだと思うのです。
さまざまな技術が発明されて私たちは簡単に多くの情報を手に入れることができるようになりました。反面、その数の膨大さにどれが本当のことなのか判断がしづらくなりました。
幸い我々はカタチあるモノをお客様に提供するメーカーです。いくらどんなに素晴らしい宣伝をしてもモノに値打ちがなければ意味がありません。逆にモノが素晴らしければどんな宣伝も必要ありません。
当社が1897年の創業から今日まで存続してこられたのは、お客様に信頼して頂けるモノ作りを真面目にやってきたこと、それを評価して頂いてきたからこそだと思うのです。
玉石混合のこの時代でも我々はこれからも変わらず真摯に「いいモノ」を作れるよう努力をしていきます。